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最近の調達トレンド

ここでは国際機関における調達トレンドを紹介します。対象として、医療分野における調達金額が多い国連機関であるUNICEF、UNOPS、UNDPを取り上げます。

なお、ここでの商品のカテゴリーは国連が定める商品分類コード(UNSCSP)に基づきます。



UNICEFにおける調達トレンド

UNICEFの直近2021年の調達額を商品別に確認すると、調達の8割強は医薬品、避妊薬、ワクチンが占めていました。


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2021年のUNICEF調達では、ワクチン等の免疫調整剤の調達が81%を占めていました。


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国別にUNICEF向けサプライヤーからの調達額を確認すると、サプライヤーからの調達は欧米地域からが多い結果となりました。一方、2020年以降は中国や北欧からの調達の増加が目立ちます。


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UNOPSにおける調達トレンド

UNOPSの直近2021年の調達額を商品別に確認すると、調達の8割は医薬品、避妊薬、ワクチンが占めており、2割弱が医療機器、備品でした。


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2021年のUNOPSF調達では、抗がん剤、血液製剤、患者ケア・医療用製品および消耗品、呼吸器・麻酔・蘇生用製品など様々な商品が対象となりました。


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国別にUNOPS向けサプライヤーからの調達額を確認すると、特に最近ではメキシコ、グアテマラなど南米地域からが多い結果となりました。


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UNDPにおける調達トレンド

UNDPの直近2021年の調達額を商品別に確認すると、医薬品やワクチンが約半分、医療機器が4割を占める結果となりました。


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2021年のUNDP調達では、医薬品等としては、アメーバ、寄生虫、原虫の感染症治療に使用する薬剤やホルモン拮抗剤が主に調達されました。医療機器としては、医療行為に用いる備品や消耗品、医療機器や検査機、持ち運び可能な医療機器や備品など様々な商品が調達対象となりました。また、ヘルスケアサービスに関する調達も一定数行われました。


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国別にUNOPS向けサプライヤーからの調達額を確認すると、インドからの調達が多い。最近では中国とオーストリアからの調達が増えている。


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