ガーナにおける製品ニーズや市場情報
ガーナでは、政府の「調達・サプライ チェーン総局(PSCD)」が調達とサプライチェーンの政策、計画、規制、基準、プログラム、プロジェクトの開発を担当しています。最近では、政府がこのプロセスを監視するために、「ガーナ統合物流管理情報システム(GhILMIS)」を開始しています。

ガーナでは、新生児疾患、下気道感染症、HIV、結核、マラリア等の感染症が主な死亡要因となっています。3大感染症の患者は全体として世界平均より多く、特にHIVは世界平均の3倍以上の水準にあります。

ガーナにおける主な医療分野市場は病院・診療所建設、医療機器部門、画像診断部門となります。各部門で海外から輸入している製品は、病院インフラ、歯科製品、放射線装置などが挙げられます。

ガーナの医療関連の課題として、結核検出率は33%と低い点が指摘されています。医療施設での結核診断ツールの使用・管理に対する監督が不十分なこと、検体の適切な輸送方法がないこと、症例の報告体制が整っていないことが要因とされています。

他の課題として、HIV関連では検査キットの管理や陽性患者の治療モニタリング体制の確立が指摘されています。また、ガーナにおける全国の医療施設に配送する医薬品及び医療機器を管理する保管施設であるCMSは、過去に安全面、財務面の管理に関わる問題が発生し、医療や医薬品の提供に影響を与えています。
